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運勢とは、自分と離れたところで、自分の意志とは関係なくやってくる、あるいは、自分とは関係ない偶然の世界からやってくるとお考えでしょうか。 運勢はそのようなものでなく、すべて自分の本質から繰り広げられており、自分の本質から、人とのふれあい、環境とのふれあいの中で、しぜんに生み出され、それが時間的に展開してくる総絵巻物が運勢であり、決して自分の本質を離れては存在しません。 「本質」と「運勢」の関係を、映画の上映でたとえるなら、あなたの「本質」は「フィルム」にあたり、「運勢」はそのフィルムを映写機で回すことによって2時間あまり上映される「物語り」という関係になります。 あなたの本質はすべてフィルムに納められているけれども、それだけでは運勢は生ぜず、そのフィルムが時間的経過の中で、その主人公(あなた自身)の悲しみや笑いがサスペンスやアクションを交えながらおもしろおかしく上映されます、その主人公の生き様が運勢であります。 開運の扉を開こう…運勢を転換させる方法はあるのか。 このように考えますと、悪い運勢から逃げよう逃げようともがいてみても、けっきょく自分の影のごとく、つねに付きまとって離れないものだということが分かります。 人によっては、自分の本質を変えたら良いではないかと、かんたんにおっしゃる方もいますが、本質は変えることができないから「本質」というのです。昔から「三つ子の魂百まで」と言われていますように、人間の本質を改造することなどは、悟りを開くのに等しいほど難行であり、一般の人に通用するものではないです。
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