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【相性関係について】 1 人間の幸福は夫婦の相性が良いということに尽きるのではないでしょうか。 いつの世も「お前百まで、わしゃ九十九まで、ともに白髪の生えるまで」と言われますようにまさしく誰しもが求めてやまない夫婦のユートピアをうたいあげた心境だと思 います。 本来、自分の親と一緒に生活する期間は、普通の人で20年程度であり、子どもさんといっしょに暮らすのもほぼ20年ぐらいではないでしょうか。 一方、夫婦として生活する期間は、25歳で結婚して人生80年生きるとすれば、何と55年間であります。 このように考えますと、苦楽をともにする夫婦の相性が悪いということになれば、これほど悲しく痛ましい状況はないのではないかと思われます。 2 このようなことから、結婚生活を長く継続していくためには、相性的に良好な要素がどの程度あるのかも知っておかれるのが良く、 これについては、次の5項目から診断します。 ◇ フィーリングの相性 ◇ 精神気力面での相性 ◇ 思想信条面での相性 ◇ 家運隆盛面での相性 ◇ ふたりの先天的な相性 ただ、注意していただきたいのは、相性が悪いと結婚してもいずれ離婚してしまうのかというご心配ですが、決して相性が悪いというだけで離婚するようなことはありません。 3 五つの相性項目があれば、必ず相性の良い項目がだれにでもあり、そういう相性があるからこそ結婚したわけですから、その相性を大切にされれば、何も心配する必要はありませんので、申し添えておきます。 【相性診断における留意事項】 ■ 相性診断は、ふたりの仲がたんに良いかどうかを見るものではなく、お互いが夫婦になることによって、有情の関係で、どれぐらい家運の発展性があって、かつ、社会に貢献できるかどうかを主眼において診断するものであります。 ■ 日ごろから仲の良い夫婦であるのに、夫婦の相性診断が悪い結果になっているのは、なぜかという質問がよくありますが、これは相性診断について大きな解釈間違いをしているのではないかと思います。 ◇ 相性診断は1〜5項目ありますが、たんに仲が良いとか悪いとか言える診断は、1の「フィーリングの相性」ぐらいであり、その他の診断は、仲の良し悪しとは直接には関係しません。 ◇ 上記の2〜4の項目も、多角的に診断はしますが、仲の良し悪しの一因になることはあっても、これがそく仲の良し悪しに直結するものではありません。 たとえば、思想信条面で似ているから、仲が良いと思われるかもしれませんが、夫婦が同じ宗教を信奉しながらも、離婚する人はいくらでもいます。 一方では、夫は、お金儲けに奔走し、妻は、何かの宗教に入信して、全く違う人生観を持っていても、仲の良い夫婦もいます。 それほど、夫婦の関係というのは、奥が深いものであります。 したがって、仲の良し悪しを「フィーリングの相性」だけで見てはいますが、それだけで診断できるものではなく、とくに動物的相性の見方はまだまだ研究の余地があります。 動物的相性と言いますのは、あの人の声を聞いただけでも寄っていって話したくなるとか、歩く姿が言われぬほど魅力的であるとか、理屈のないところで、人間の好き嫌いというのは生じているものです。 ■ 離婚率は、相性診断の総合的評価が悪いほど高いのではないかと思われるかもしれませんが、今までの説明で理解されたように、相性診断の良し悪しと離婚とは、直接関係ありません。 ◇ 専門的に少し説明しますと、離婚というのは、女性であれば、大運で背夫の運といわれる傷官が めぐり、さらに歳運にも傷官が巡って、そのうえ日柱と天戦地冲するような運ということになって、夫婦関係が崩壊しますので、夫婦の相性診断の良し悪しによって、離婚率に差があることはありません。 あくまで、夫婦の命式と大運や歳運にどういう運が巡ってきているのかが、離婚の第一の重要ポイントになろうかと思います。
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