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普通の人は、自分の才能を低く評価しがちですが、なかには、自分の実力や才能を過大評価する人がいます。 みなさまの勤めておられる会社でもそういう図太い人がいるのではないでしょうか。 そういう人は、自分の能力はこんなにもあるのに、なぜもっと活用してくれないのか、とか、あるいは、もっと活躍できる場を与えてくれと、上司に進言する人がいますね。 周囲から見ると、責任ある仕事を任せていないのは、それなりの理由があるにはありますが、ある一面、このように自己アピールが強く、そのうえ、自信たっぷりで思い込みの強い人はチャンスを与えますと、実力以上の能力を発揮することは珍しいことではありません。 入学試験や入社試験では、記憶力の良さと頭の良さがあれば、試験の範囲と限られた時間の範囲内では、常に有利に立つ人は、いつも同じメンバーである可能性がありますが、社会に出ますと、そういう能力とは全く違う能力がモノを言います。 限られた時間内では、頭の切れの良い人が常に能力を発揮しますが、仕事になりますと、そういう瞬間的な能力よりも、一つの仕事や課題に対して、徹夜してでも、ぶっ通しで考え続け、問題解決の糸口を発見するほうが大切なのです。 要は、社会に出ますと、限られた短い時間で試験の回答を出すよりも、十分時間をかけじっくり考える人に軍配が上がるケースが多いということです。 数学は「1+1」は常に「2」になりますが、仕事では、「1+1」が「3」になったり、「4」になったりすることはいくらでもあります。そこが試験とは大変違うところです。 ここで、「願望の火を消さない」人間が能力以上の仕事をする可能性が、十分でてくるのです。 思いこみは、その願望の火をつける点火剤の役割を果たすわけで、一度火がついてしまえば、燃え上がっていくものです。 いくら頭が良く、記憶力がすぐれていても、認められなければどうしようもありません。 だから社会では引っ込み思案の秀才よりも、思いこみの激しい鈍才のほうが、成功する確率ははるかに高いのです。 「能ある鷹は爪を隠す」というこさわざがあります。 能力がある者ほど、日常ではそれを表わさない、という意味ですが、よく考えますとこれは才能を持つ人のことで、もともと才能、能力があれば、爪を隠そうが隠すまいと、いずれは頭角を顕わします。 同じように「能なしの口たたき」ということわざもあります。 無能なくせに、よくしゃべる、という軽蔑の意味が込められていますが、能なしだからこそ、しゃべらなければ認められないし、むしろ積極的に発言の機会を狙うべきなのです。 この努力に運命の女神は微笑んでくれるでしょう。 |
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