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『世の中は 月にむらくも 花に風 思うにわかれ 思わぬに逢う』 世の中は、自分の仕事は言うに及ばず、仕事などさらさら自分の思い通りにならないものです。たとえば、職場でも職種でも、社長でないかぎり、自分で勝手に決められず、不本意にも適性のないところに追いやられたりと、一喜一憂しているのが現実です。 それらのことも、よくよく後で考えると、自分の能力や徳を高めてくれる試練であったというようなことも往々にしてありますので、まずは我慢して与えられた職務を黙々と全うすれば、浮かぶ瀬もあろうというものです。 いずれにしても、運の良い人というのは、この世の中には一握りの人しかおらないような気がします。 わたしも、いろいろと占い相談などをやっていますが、判断に迷ったときには、悪いほうを言っておけば、まずは間違いないでしょう。 それだけ良い運というのは、なかなか巡ってこないし、たとえ巡ってきても、それを上手く自分の運に引き寄せることは並大抵ではありません。 人間は人間以上(神や仏)ではないし、人間以下(動物やケモノ)でないことを前提にすれば、人間誰しも、大小の差はあれ、人生の障害や苦難はつきもの。 これは人間界の常であります。 そのような当たり前のことを既に古人は経験され、その味わい深い心を歌に残してくれております。 すべて人生の障害や苦難は、自分の蒔いてきた種が育っただけのことですから、良い種を蒔くしか方法がないかもしれません。 そこで、人生指針としては、 @ 勝ち上手は人に嫌われ、負け上手は人に好かれる。 A アホらしいことに慣れ、つまらないことに慣れるような東洋的愚者(ぐしゃ)【人情や愛を大切にし、目先の不利益に惑わされない人】に徹する。 B 心こそ、地獄と心の作り手であることを自覚する。 ことではないでしょうか。 |
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