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快楽と幸福とは違います。夫婦互いに相手から快楽を引き出そうとしていると失敗するのです。幸福はもっと魂的なものです。 相手の体への執着を「愛」と思い違えてはなりません。 本当の「愛」は、相手の体に執着しないで、相手が幸福になることを喜ぶ感情であります。 体に触れることが楽しいのは、五感の喜びであって、ちょうど美味しいステーキを食べたときに舌が旨いと感じるのと同様であり、それはただの本能的な欲望を満足させただけのことです。 あなたでも、食事の後のデザートにいつも同じプリンが出てきたら、いくら好きでも飽きてくるでしょう。それと同じで、五感の欲望というのは、女性の体に触れたときの感触が楽しいのであって、いつも同じことをしていると、必ずお互いに飽きがきます。 ですから、本能的に欲望を満足させてくれる行為を、「この人は私のことを本当に愛していてくれているのだなあ」などと思っていると、恋愛カップルであろうと、あるいは夫婦関係であろうとも、いずれは破綻するときがくるのです。 執着の愛は、「あなたは、すべて私のモノ」として思うようになり、そこには、相手を自分の好む型にはめ込もうとし、あるいは自分の考えにしたがわせようとする気持ちが働くものです。 しかし、人間の心は自由自在なものですから、決して自分の思うように相手はなるものではありません。 そうなると、執着の愛は絶望に変わり、愛は寂しさに変わり、悲しみに変わり、はては嫉妬や憎しみに変わってきます。 恋愛の始めは、執着の愛に始まり、やがて相手が思うようにならず絶望に変わり、そこから多くのことを学んで、最後は相手を労わり思いやるのが「愛」だと悟ることによって「愛」を完成させるのです。
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