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女性の本質は、温かさ、優しさ、しとやかさ、大きな包容力などでありますが、夫婦の関係では、妻は夫を大きく包み込まなければなりません。 「包む」ということは愛の働きであります。 昔から母のことを「おふくろさん」と言っていますが、この「おふくろ」も夫や子どもを包み込む愛の働きから言われているものです。 夫が会社に出勤するときには、夫をどういう服装で包むかも考えなければならないのです。始終、夫の服装に注意し、ワイシャツの襟足が汚れていないか、靴下の親指のところが破れていないか、シャツのボタンはとれていないかなどに注意して、いつも清潔でサッパリしたものを着せてあげなければなりません。 女性の本質は母性であり、その愛児を母乳で育てるように、家庭にあっては食事を整えるのを天分とします。 その天分があるからこそ、炊事の分担を自然とまかせられているのであり、その食事を美味しく作るかどうかが、夫が仕事から勇んで帰るかどうかの問題ともなるのです。 妻が美味しくない料理を毎日出していたら、夫としても急いで帰ろうという気持ちが薄れますが、美味しい料理を毎日出されていると、帰るときには妻の顔が思い出されるとともに、妻の手料理を楽しめることも連想されます。 ですから、夫を家庭に引きとめておけるかどうかも、妻の手料理の美味しさにかかっていると言っても過言ではありません。 お弁当でも妻が愛情込めて作ったものは、たとえ昼ごろになって冷えていても、店屋で注文する弁当よりも美味しいものです。この違いは妻の愛情が込められているからです。 母となり、妻となり、また子の親となることを考えますと、食事とかお弁当のみに限らず、妻の愛情は非常に大切なことです。
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