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何でもそうですが、最初から難しいものに挑戦しようとしても、上手くいかないものです。 逆に自信喪失につながる可能性があります。 勉強にしても、習い事にしても、ステップというものがありますので、最初は基礎をしっかり勉強して次の段階に進み、それが終了しますと、次に応用というふうに進むものです。 ですから、子どもに勉強させるためには、最初から難解な問題を出して、解答に行き詰らせてはなりません。そんなことをしますと、自己の能力に失望することがあります。 最初は簡単な問題を出して解答ができるようにすれば、「自分はやればできるんだ」という自信を持たせ、徐々に難しい問題へと進ませるのが良いのです。 試験問題でも、最初にさっと全体の問題に目を通し、これは易しいかなと思える問題から解答を先にするものです。 そういう問題を短時間で済ませ、時間に余裕ができたかなと思ったら、「少し難しいと判断した問題」に取りかかるほうが効果が大きいのです。 子どもが意気消沈しているときに、小言を言っては何にもなりません。 むしろ気分を転換させてやるために、子どもが元気だった時や、成功した時の話をして気分を引き立たせるのが良いのです。 何か将来に希望を持たせてやるような話をして、失われた希望と勇気を奮い起してやるのが良いでしょう。 子どもが勉強しないのは、両親が勉強させようと思って、心で子どもを縛ってしまうからです。 義務の観念を持たせれば、勉強は重荷になって子どもの肩にかかります。 勉強は、「楽しいお遊び」という一種のゲームの感じで自発的にやらせることにすれば喜んでするようになります。 一番いけないのが、親の見栄とか、他人との競争心から、勉強をさせようとすることです。
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