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野球でもサッカーでも格闘技でも試合には緊迫感があり、一流の選手同士の間では、こうした緊迫感がしばしば生まれます。 緊迫感というものは研ぎ澄まされたギリギリの状態からしか出てきません。たとえば、ピッチャーが全力を尽くして投げ合ってゲームが拮抗しているプロ野球の試合には独特の緊迫感があります。 ピッチャーがきわどいボールを投げ、一方の打者はいい球がきたら絶対に逃すまいとする、一瞬も目が離せないギリギリの攻防が続きます。瞬時にしてゲームの流れが変わってしまうピーンと張り詰めた緊迫感がそこにあります。 こうした緊迫感は一流の選手同士であれば、必ず生まれるというものでもありません。一流の技を持っていても緊迫感が出てくる以前に緊張してダメな時もあるでしょう。そんな時は余計な力が体に入り、いいプレーができません。 しかし、緊張はマイナスということではないのです。というのも、緊迫感は緊張の中からしか生まれてこないものだからです。つまり緊張はないより、あったほうがいいのです。何事にも甘かったり、ヌルい人は、緊迫感などには到底及ばず緊張すらありません。 ★台風の目と呼ばれる台風の中心は風の凪いだ静かな状態ですが、これと同じでまさに緊張の中心に入った時にずっと静かに張り詰めた緊迫感に変わるのです。 緊張の中心に入った時に、対象と共鳴し一体化する感覚が生まれます。これが緊迫感です。 緊迫感は、試合とか試験とか本番の時のみに出せばいいというものではありません。ふだんの生活を送っている中にも、ある種の緊迫感は大事です。日常における緊迫感は現場を大事にする感覚から生まれます。現場感覚とは、感覚を研ぎ澄まして瞬間、瞬間に変化し動く目の前の状況にあたっていく感覚です。考えているだけでは現場感覚は生まれません。 緊張だけで終わってしまうとダメですが、緊迫感はいいものを生み出します。現場感覚を研ぎ澄まし現実の素早い変化に柔軟に対応していく時、静かな緊迫感が内側に生まれてくるのです。 ★緊張だけで終わるとマイナスですが、それが緊迫感に変わるといいものを生み出す。 |
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