|
■80%の感覚は「運」と相性がいい ほんとうに強運な人は、自分では100%の強さだとは思わず、80%の強さと考えているものです。そして、残りの20%は、いつでも自分のために残しておくものです。 その20%は心の余裕となり、勝負には全体観を持つことが大事ですが、こうした心の余裕があればそれを左右する全体観を失わずにいられるのです。全体が見えていれば、スキが生じても、すぐに修正がききます。 たとえば、オリンピックに出る選手が100%力を出そうと思うあまり、緊張してしまって充分な力が発揮できなくなることがあります。しかし、80%の感覚で臨めば結果的にはそれ以上のものを生む可能性が大きいはずです。 また、勝負に勝ってそれを100%の強さだと思えばおごりになります。おごりからはスキが生まれ、大きな勝負で勝ったりすると。「おれはすごいなあ、完全じゃないか」と思いたくなったりするかもしれませんが、100%完全だと思うことの根拠などどこにもありません。 勝っても、勝ちを目指しても、「腹八分目」という感覚がいいのです。それが最終的には強さにつながります。 人を愛するのでも、100%愛してはダメです。100%愛すると相手も100%でこたえてくれないといけなくなります。いつも100%でお互いやりとりするのはそもそも無理な話です。そんなことをしていると、愛は壊れてしまいます。 ★ほんとうに強い人は完全を求めることはしません。弱いからこそ100%の完全にあこがれるのです。 仕事などで完全主義で一見タフな感じの人がいますが、それはやはり、根底にある弱さの裏返しなのでしょう。 ただここで、誤解してはいけないのは、「完全主義はダメ=全力を出すな」という意味ではないことです。80%でやっていいのがいいと言っても、けっして全力でやるな言っているのでもありません。 全力を出すのはいいのです。全力を傾注しても、まだ80%だと思えばいいのです。物理的には100%でも、気持ちの上では80%でいくのです。 ★やる時は100%の全力でも、気持ちは80%という余裕を持つことが大切なのです。 ■20%の遊びが良いものを生む 気分がいいと余裕が出てきます。心に余裕があって毎日を気持ちよく過ごすことができれば、物事もうまくいき、それがまた気持ちをよくします。調子がいい時は、それまで見えなかったものがはっきり見えたりします。気分がイライラしたりイヤなことがあった時は、目の前にあるものですらボヤけて見えます。 余裕がある時の考え方は、「80%ぐらいでいい」という許容範囲を持っていますが、100%でなければいけないと思うと途端に余裕がなくなります。100%を目指すとなるとひとつのミスもやってはいけないと思うので、余裕がなくなるのです。 100%という気持ちでやって成功すると自己過信が生まれます。反対に失敗するとすべてがダメになってしまうような自信喪失に陥ります。100%の力でも80%の気持ちでやっていればミスしても20%が残っているので、そこからやる気が湧いてくるし、失敗を反省して次の成功につなげる余裕が持てます。 また100%という前提に立つとついウソやごまかしが出てきます。100%を目指してうまくいかないと、「まずいなあ、今までの信用を全部失う」と思って、「ウソをついてごまかそう」「誰かのせいにしよう」となるのです。これは几帳面で真面目な人が起こしやすい間違いです。 100%を臨むのではなく80%でいいと思っていれば、問題は起きません。ミスをしても許せます。素直に「ごめんなさい」と言えます。 真面目な人は100%を望みますが、そもそも100%の完全などありえません。 ★完全主義というのは潔癖主義と同じで一種の病気です。 自分に対する執着の強さの表れ、すなわち自己愛が強すぎるのです。 力を出し惜しみする80%ではなく、80%という気持ちの余裕をモノサシとして持っていればいいのです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 怖いほど当たる四柱推命 All rights reserved. |