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■瞬間で終わる「運」、継続する「運」 どんな物事にも「始め」があり、「始め」はその瞬間に泡のように消えてしまうものもあれば、それがずっと続くこともあります。すべてこの世に起きることは何らかの因縁があって始まるのですが、これを「縁起」と言います。 「縁起」の「起」をX、「縁」をYと考えると、Xの交わる点は人と人との結びつき、すなわち、出会いであり、交わり結びついたものが長持ちする状態がYです。 はじめて会った人に「なんかこの人とは縁があるのかな、ずっと付き合いたいな」と思ってもXで終わることもあるし、なんとなく付き合っているうちに気がつくと長い歳月がたっていて「この人とは縁があったんだな」ということもあります。 男女の関係で言えば、ちょっとした恋愛はX、それが継続して結婚に至り子供ができるのがYと言えます。 「運」にも同じようにXとYがあります。パッときてサッとなくなってしまうXの運もあれば、長くずっと続くYの運もあります。たとえば、宝くじに当たるのはXの運、いい仕事に恵まれたりするのはYの運と言えます。 別にXの運よりYの運がいいということではありません。 どちらがいいとか悪いとかではなくて、運にはいろいろあって瞬間的にやってくる運もあれば、継続する運もあるということです。 ■ 流れをつかむことが「運」をもたらす 運がさまざまな表情を見せるのは、それが刻々と変化していくものだからです。その変化していく流れを感じ取る力が運に通じます。 そもそも変化のないところに流れは起きず、変化の連続が流れになり、その流れをいかに読むかが大事なのです。 また、流れは単純にひとつの方向へ真っ直ぐに進んでいるわけではなく、流れを前にして、ある人はこっちに向いているなと思い、別の人はあっちに向いているなと感じたりします。 ですが、それはひとつの流れがさらに小さなたくさんの流れでできていて、その部分、部分の小さな流れを見て感想を言っているに過ぎないのです。 たとえば、イカダに乗って川下りすれば、川がひとつの流れでできていないことがすぐわかります。流れが急に速くなっているところ、淀んでいるところ、多くの流れがぶつかって複雑な流れをつくっているところ、さまざまな流れがあるのに気がつきます。 いろいろな流れが合わさってひとつの川をつくっているように、流れをとらえるには無数の小さな流れが一緒になって全体の大きな流れになっていることを感じ取らなければなりません。 ★つまり、大きな流れを感じ取ろうと思えば、同時に小さな流れにも気がつかなければいけないということです。 その瞬間は小さな流れでも他の小さな流れと徐々に一緒になっていき、やがて全体の流れを変えてしまうほどの大きな流れになるのです。ですから、小さな流れであっても無視はできません。小さな流れを敏感にとらえていくことで次に出てくる変化の予測が可能になるのです。 先を読むのが上手な人は大きな流れを的確にとらえながら、その中に芽生えている小さな流れを見逃していないはずです。人が気がつかないようなちょっとしたサインから変化の流れを読み取っているのです。先にある大きなものを見ながら身近にある小さなものを同時に見ているのです。 ★大きくとらえて小さなものにも気づく、これが流れを感じ取る上での重要なポイントです。 もっとも絶えず変化しているものをとらえるのはそう簡単なことではありません。流れを感じ取るには変化について考えたり分析していては間に合いません。その間に次の変化が起こってしまいます。そうならないためには流れに乗って変化そのものを瞬間、瞬間に頑張る感覚が大事です。すばやく感じ、すばやく動くことを心がけ実践していくことです。 それが変化の流れをつかみ、変化を乗りこなしていくコツなのです。 ★大きな流れだけでなく、小さな流れも同時にとらえていく。 |
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