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苦労に苦労を重ねてやっとのことで成功をつかんだ人が、「いろいろな仕事を回り道をしてやってきたけど、その経験が生きて今は充実している。これまでやってきたことはムダではなかった」と言うのをいく度となく聞いたことがあります。 世間はそういう人を見ると、「ムダなことをたくさんやっても、後で必ず生きてくるものだ。ムダな努力に見えてもほんとうにムダなものはないんだ」と思ったりするものです。 しかし、ほんとうに人生においてムダなものは何一つない、などと言えるのでしょうか。ムダな努力がないという考え方のそこには、「努力はよいものである」という思いがどこかにあります。 ★しかし、努力には、いい努力と悪い努力がはっきりとあるのです。 悪い努力とは方向を間違えてムダになるような努力にほかなりません。 「これまでやってきたことはムダではなかった」という言い方は今がいいから言えるのであって、次にとんでもなく悪くなったら前に言った言葉を覆すに違いありません。 「何をやってもダメだった」と言うでしょう。そうするとダメな努力はやはりダメだったということになってしまいます。 ですから、「人生にムダはない」という言い方は正しくはありません。ムダなことやムダな努力は、やはりなるべくしないほうがいいのです。もちろん、ムダなことやダメなことは生きていればいくらでもあります。ひとつ一つこれはムダ、これはムダではないといちいち計算して生きるのは馬鹿げたことです。 大事なのは、ムダやダメなことをしてもそれに早く気がついて反面教師として修正していくことです。そうすれば、次から同じことをしなくなります。ムダな努力がいい方向へ向かうための材料として役に立つのなら、その限りにおいて悪い努力もムダではないということです。 ★悪い努力は、「運」の流れを悪くする。 |
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