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★信念を持つとモロくなる。 学校の先生や親は子供に「人は信念を持って生きていかなければいけない」と教えます。信念というとそれを持ち続けることがりっぱなことのように思われていますが、それだけではダメなのです。 信念を持つと一見強そうですが、ほんとうはモロいものです。信念にこだわると変化に対応できなくなり、足元がモロく崩れ去ってしまうものです。 ★自分を向上させ前へ動かしてくれるものと思っている信念が実際は足を引っ張るのです。信念はその程度のものなのです。今日持っている信念が明日変わってもなんら問題はないのです。 天気は毎日変わり季節は巡ります。信念を変えてはいけないというのは、毎日春がいいとか夏がいいとか言っているようなものです。季節が変わるのはよくて人間の心が変われば不真面目だというのは矛盾しています。 中には信念を貫き通して自分の理想を実現する人もいます。そういう人を見ると、やはり信念を持つのは素晴らしいことだと思ってしまいますが、こういう人はきわめて少数で宝くじに当たるくらいの確率しかないのです。むしろ信念にこだわって挫折していった人がどのくらい多いか、考えた見たほうがいいでしょう。 信念を持って「人生はこうでなければならない」と枠を定めるのではなく、「遊び感覚」で人生を楽しもうとすることが大切です。強い信念を持っている人に対して世間は尊敬しますが、「人生を遊ぼう」と言う人には不真面目だ、批判します。 遊びというものに罪悪感を持ちすぎているのです。しかし「遊び感覚」を持つことは悪いことではありません。遊び感覚で勉強したら勉強が楽しくなるし、遊び感覚で仕事をすれば仕事をするのが楽しくなります。 ただし遊びの中にも真剣さがあることを忘れてはダメです。真剣に遊ぶことから意義あるものが生まれるのです。 |
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