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★固定観念を持つと、現実の柔軟性を失い、「運」が死んでしまいます。 ヒクソン・グレイシーというブラジルの格闘家は、400戦無敗の神話を作りましたが、その無敵の強さはどこからくるのでしょうか。 彼の練習相手は自然です。海や山の中で、猛々しい波や生命力そのもののように繁茂するジャングルの樹木を相手に、黙々とトレーニングを積みます。彼にとってはこれが最高の練習なのです。 人間の動きは限られていますが、自然の動きは無限に変化します。 自然がヒクソンに授けたものは、まさに無限に変化してやまない自然だけが持つ無上の強さです。自然から学んだヒクソンの動きは、文字通り、タカになったり、ヘビになったり、トラになったり相手がとても追いつけないスピードで目まぐるしく変わていきます。 さまざまな動物のように見えるのは見る人が見ればわかるのであって、ふつうの感覚ではとらえることのできないすさまじい変化なのです。予測のできない自然の中で体を鍛えているので、ヒクソンからすれば人間の動きなど簡単に制することができるのです。 自然と比べ人間の動きが限定的なのは、人間が考える生き物だからです。考えは固定観念となり信念となり、動きはその枠におさめられてしまいます。そして自然の柔らかさからどんどん離れてしまいます。 ★人間は、習慣的に頭と体を硬くする努力ばかりしているのです。融通無碍な自然にかなうわけがありません。 考えることは無条件に大切なことのように思われていますが、自然の本質を理解するとそんなものはウソだとわかります。かたくなにひとつの考え方にとらわれていると、あっという間に現実の変化に足をすくわれてしまいます。 自然にとって柔らかさを失うことは、死を意味します。変化のない固定は死なのです。このことは赤ん坊と老人を比べればわかります。赤ん坊は柔らかさではちきれんばかりですが、年を重ねていくとそれは徐々に失われ、最後は硬くなって死んでいきます。 ★つまり、柔らかいということは、それだけ変化していく可能性があるということです。 同様に人の心も考えも固定してしまってはいけないのです。ある知識なり思想なり宗教なり、そうしたものに固定されると一見強そうに見えますが、現実の変化に間に合わないモロさがどこかに必ず出てきます。個人の個という字は、人偏に固いと書きますが、個に閉じて固まった人もまたモロいのです。固定しないことが変化に間に合い、運の強さを作り出します。 |
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