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限界にきても「まだ、大丈夫」と思う


記録は出ないけどレースになると強いランナーがいるとします。その人は実際のところ速いのでしょう。

まず言えるのは、この人が勝負強い人であるということです。記録の勝負ではなくて勝負どころで勝つ勝負師です。記録という数字ではなく自分に与えられた勝負にこだわって力が出るのです。



しかし、こういう人は記録は出なくても元々強い潜在能力を秘めているので、「あなたの目標は記録との勝負だよ」と言うと今度は記録と勝負するようになります。記録は競争相手と違う感覚の対象のように思えますが、記録だけ目指せと言えばきっといい記録を出せるはずです。

西欧の近代的な考え方は、実証されるものを大事にして目に見えない不合理なものを認めようとしません。それに対し日本人は、目に見えるものの奥に真理のようなものを直観しそれに崇敬の念を抱くという文化を育んできました。

ですが、明治以降は日本人も考え方が見事なまでに西欧風に近代化し、目に見えるものばかりを大切にするようになってきました。潜在能力にあまり関心が向けられないのもそのせいなのかもしれません。

しかし、潜在能力というのは自分でも予想がつかないほど大きいものなのです。潜在している力を信じれば、誰でもそれを発揮できるようになります。「そんなものあるものか?」と思っても、確かにあるのです。

★自分の力はこのあたりかなと限界を感じても納得せず、それを乗り越えてやろうと強く思えば思いがけない潜在能力が出てくるものです。

何もしないうちから限界をつくってあきらめてしまうのはナンセンスなことです。



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