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アメリカの精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル」では、嘘は反社会的行動、攻撃行動の一つとされています。しかし、子どもの嘘の中には叱ってはいけないものもあるそうです。 お母さんに「子育て中、もっともショックを受けた出来事は何ですか?」というアンケートをとったところ、「子どもが嘘をついたこと」という答えが圧倒的に多かったようです。 良い子だと思っていた我が子にだまされたときのショックは理解できますが、心理学者のホイトは「親に嘘をついたとき、子どもは絶対的だった親の束縛から自由になれる」と語っています。 つまり、子どもが嘘をつくようになったのは、自立した人格が形成され始めたからで、喜ぶべきだというわけです。 しかし、なかには放置しておくと性格形成に悪い影響を与える嘘もあります。子どもがつく良い嘘と悪い嘘をしっかり見定め、叱るべきかどうかを判断してください。 ちなみに、子どもの嘘は次の7種類に分類することができます。 @ 大人の注意を引くための嘘 「ボクは算数で100点しか取ったことがないんだ」のように、自分の能力や持ち物を自慢したり、注目を浴びるためにつく嘘です。これに快感を覚えるクセになるため、注意してください。 A 遊びの嘘 医者でもないのにお医者ごっこをするのも、これに含まれます。子どもの社会性を育て、想像力や構想力がはぐくまれるので、これはよい嘘です。 B 能力欠如による嘘 出来事を正確に報告できないため、嘘が含まれています。やむを得ない嘘なので叱らないことです。 C 報道のための嘘 嘘をつかれたことに対する仕返しです。仕返しという行為が正しくないことを指摘してあげる必要があります。 D 罰を恐れるための嘘 怒られるのを避けるためにつく嘘です。正直に報告させる必要があります。 E 欲しいものを得るための嘘 物質的な利益を得ようとしてつく嘘です。よくない嘘です。 F 人をかばうための嘘 友だちなどを守るためにつく嘘です。忠誠心の強さから生まれるものですが、嘘はよくないと教えるべきでしょう。 |
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