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人は自分で見聞きしたことよりも、他人から聞いたことや噂話として聞いたことに対して強い印象を持ちます。 しかし、あまり噂話に振り回されていると、信頼を失います。 子どもにも噂好きはいます。噂をする子には二つの心理があります。 ひとつは、自尊感情が弱いことによる嫉妬です。 自尊感情が低い人は、今以上自尊心を失いたくないという気持ちが働いて、明らかに自分より実力が上の人を、噂という武器によって蹴落とそうとします。 たとえば、自分より男子に人気があるクラスメイトがいたとしましょう。 それは自然なことなのに、噂好きの子は妬ましいと考えます。その結果、「○○さんって、本当はすごく意地悪なんだよ」「あの子、変な人とつき合っているらしいわよ」といった悪意のある噂を流します。 噂をする理由として、もう一つあげられるのが、社会的承認欲求をみたすためです。 誰も知らない話をみんなに教えてあげれば「へーっ、そうなんだ」「△△さんって、すごい物知りなのね」と注目されたり、尊敬されます。 しかし、子どもが誰も知らない話を知るチャンスは滅多にありません。そこで、「ガムを飲み込むと7年間出てこないんだって」「しゃっくりを100回すると死んじゃうんだよ」などの作り話をでっち上げてしまうのです。 子どもたちの間で好ましくない噂が広がっていると分かったら、我が子に「そういう話には耳を貸さないでね。もし、聞いてしまっても、他の人に広めないようにしてね」と言いましょう。 「なんで?」と聞かれたら、「噂話をしていると、みんなから信頼されなくなってしまうからよ」と教えてあげましょう。 ちなみに、「○○さんから聞いた話なんだけど」という前置きとともに聞かされる噂話は信憑性を感じさせ、ふだん噂話に関心を示さない人でも騙されてしまうことがあります。 このことも教えておくといいでしょう。 |
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