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もし我が子に悲観的思考が強い傾向が感じられたら、いきなり高望みはしないことです。思い切りハードルを下げて、成功体験を積み重ねさせましょう。 同じ問題やトラブルが起きても、子どもによって受け取り方はさまざまです。 たとえば、お小遣いが入ったお財布を落としたとしたら、あなたの子どもは次のどちらの態度をとるでしょうか。 @ お財布には名前や連絡先が刺繍してあるから、きっとそのうち連絡が来るはずだ。もし出てこなかったとしても、小銭しか入っていなかったからよかった。 A あぁ、もったいない。落とすくらいなら、あのときお菓子を買っておけばよかった。 それに、あのお財布は買ってもらったばかりだから、お母さんに落としたって言うと、きっとすごく怒られる。どうせ、警察に届けたって出てくるわけないし・・。 ちょっと気になるのは、Aのように考える子です。これは悲観的思考といって、失敗回避欲求(失敗したくないという気持ち)が強すぎることを表しています。 人間の欲求には、「達成欲求」と「失敗回避欲求」の2種類があります。 そして、そのどちらが強いかで目標に対する態度が違ってくるのです。 何かをやり始めるか、やらないかを決めるのは、達成欲求と失敗回避欲求とを秤にかけた結果です。 失敗回避欲求の強い子は、「失敗すると嫌だから、やっぱりやらない」という答えを出しがち。しかし、一方で目的を達成したいという気持ちも当然あります。 子の気持ちのギャップが「あのときお菓子を買っておけば」というセリフになって表れるのです。 失敗回避欲求が強い子を、ある目標に到達させたいと思ったら、まずは小さな目標達成に向かってスタートを切らせるようにしましょう。 このタイプの子は、安全で確実な未知を選ぶことが多いため、小さな目標なら失敗しません。 そして、それを自信にして次のステップに進ませるのです。 たとえば、偏差値70台を達成してもらいたいと思っても、「偏差値55を目指してみようよ」と勉強をスタートさせましょう。 |
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