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空想の世界での遊びは、本来は小学校低学年までに卒業すべきですが、最近はインターネットやコンピュータゲームのやりすぎで、青少年でも空想と現実の境界線が分からなくなるケースが増えているようです。 子どものなかには、想像上の友たちをつくり、その友だちと遊んだり会話を楽しむ子がいます。 不気味がったり、子どもに霊が見えるのではないかと不安になる親もいるようですが、これは子どもにはよく見られる現象です。 空想の友だちには名前や人格があり、現実の世界の友だちや親にも紹介します。友だちといっても同い年とはかぎりませんし、ときには人間ではない場合(動物や妖精、怪獣など)もあり、親に対し、空想の友達用の食事や寝床などを要求することもあるようです。 空想の友だちと遊ぶ時間は、数ヶ月から1年以上です。ただし、感受性が強く芸術的タイプの子どもでは、小学校低学年になっても空想の友たちを持ちつづける子もいます。 しかし、ほとんどの場合、小学校4年以上になると、空想の世界と現実の世界の区別がはっきりつくようになり、自然と空想の友だち遊びは終ります。ですから、あまり心配する必要はありません。 なかには「気持ち悪いからやめなさい!」「嘘はいけません!」と厳しく叱る親もいるようですが、子どもには嘘をさいている意識がありませんし、感受性が強い子が多いので、ひどく傷つきます。 さらに、「やめなさい」と言えば言うほど空想の友だちとの結びつきを強くするのです。 そして、本人も空想の友だちがいるから現実の友だちとつき合う必要はないと思うようになり、コミュニケーション能力が欠如することがあります。 空想の友だちとの遊びをやめさせたい場合は「○○ちゃんはお昼寝したいんですって。だからこちらへいらっしゃい」と空想の友だちを肯定した上で、現実に引き戻すようにしてあげましょう。 すると、比較的素直に現実の世界に戻ってくれます。 |
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