|
昔の人は今の人ほど欲が強くなかったはずです。 たとえば、戦後の人は戦前の人と比べれば戦前の人のほうが少なかったでしょうし、明治時代、江戸時代とさかのぼるほどさらに少なくなっていくでしょう。それはたとえば、モンゴルの遊牧民と東京やニューヨークに暮らす都会人を比べても想像のつくことです。 昔に比べて欲が増えたのは、それだけ欲望を刺激するものが増えたということです。足が地に着いた生活をしていた時代は衣食住に対する自然で素朴な欲求が中心でしたが、今はそこから遠く離れ人工的な欲求がひたすら強くなっているのです。 本能から離れたところで欲望がどんどん大きくなっているといった感じです。 これまでの歴史ですべての欲を満たした人は一人もいません。どんな絶大な権力を誇る王様も政治家もそれを成し遂げた人は一人としていません。それだけ欲とは本来、過剰なものなのです。 欲が増えればエネルギーをそれだけ注ぐことになり、しかもすべてが叶うわけではないので欲に振り回される機会が増えます。欲が強ければ欲にとらわれてしまうのです。何かにとらわれて心が硬直すると運はやってきません。 それと同時に欲と現実の落差に、絶えず不安や葛藤を抱くことにもなります。 ★腹八分目と言いますが、欲もそれと同じです。欲は七分でも六分でも抑えたほうがいいのです。そうすれば残りの三分や四分は心が自由になります。その闊達さが運につながるのです。 |
|
|||
Copyright (C)2015. 怖いほど当たる四柱推命 All rights reserved. |